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関西学院大学の古川教授が「ホワイトカラーの生産性に関する基礎調査 2005」を発表いたしました。

2007年03月05日

関西学院大学の古川教授と慶応義塾大学の佐藤(和)助教授が、オフィスの生産性に関する研究をまとめ、『三田商学研究』に発表されました。
古川教授、佐藤助教授には、エフエム・ソリューションが調査・研究しております「オフィス生産性分析」のご指導をいただいています。

「ホワイトカラーの生産性に関する基礎調査 2005」

三田商学研究 第49巻第5号 2006年12月
「ホワイトカラーの生産性に関する基礎調査2005」

関西学院大学 教授(博士) 古川靖洋
慶應義塾大学 助教授    佐藤 和

<要約>
外部環境が劇的に変化する現在、どのような企業であっても、創造的業務を担うホワイトカラーの生産性の向上が急務である。筆者らは,有効性に焦点を当てたホワイトカラーの生産性概念を規定し、その概念を中心とした調査研究を2003年度、2004年度と過去2 回行なってきた。本調査はその継続調査である。ホワイトカラー767人を対象として、彼らが業務に取り組む態度・姿勢、彼らに対する組織的諸施策などについて、また彼らが業務を行なうオフィス環境について、アンケート調査を行なった。そして、有効性の概念に焦点を当てたホワイトカラーの生産性を測る変数として、ホワイトカラーのアィデア創出度、他部門との情報交換度、ホワイトカラーのモラールを採用し、これらとアンケートで尋ねた他の諸変数との関係を、QAQF分析によって明らかにしている。

<キーワード>
ホワイトカラー、生産性、有効性、個人的要因、組織的要因、オフィス環境、アンケート調査、創造性、情報交換、モラール、QAQF

<本論(抜粋)>
各企業は、環境変化に対して、今までよりもさらに迅速に対応することを求められている。ただ、迅速に対応したくても、ハードに重点を置いた対応策では,ハード自体がネックとなって、思うような結果を得られないことも多いだろう。それほど外部環境の変化のスピードが速いのである。そのような状況下で迅速に対応するためには、ソフト、つまり人間の知識や技能に重点を置いた対応策が必要になると考えられる。つまり、創造的業務を担うホワイトカラーが脳漿を搾って画期的な意思決定を行なわなければならないのである。現在、高度な知識をもつホワイトカラーの生産性向上が求められるのは、このためである。

本調査は、ホワイトカラーの有効性に焦点を当てた生産性の向上と関連のある要因を探るべく、2003年8月より株式会社エフエム・ソリューション社と関西学院大学総合政策学部古川研究室、慶應義塾大学商学部佐藤研究室との共同研究の形で進められている。 2005年度の調査は、2003年度、2004年度に行なわれた「オフィスワー力一の生産性に関する基礎調査」の継続調査である。産学協同の形で行なわれた過去2回の調査結果の検討を踏まえ、今までの調査に使用したアンケートの手直しを行なった。特に2005年度調査では、今まで用いられてきたアンケート項目に加えて、オフィス環境に関する変数を追加し、オフィスの環境改善がホワイトカラーの生産性に及ぼす影響についても調査している。調査は、従来どおり、2005年11月より、株式会社オカムラ各支店の営業マンから顧客にお願いする形でアンケートの配布を開始し、11月中旬のオカムラ展示会にて来場者に直接手渡し配布を行なった。アンケート配布数は約5, 000件であった。サンプルはホワイトカラーを対象に集められている。

なお、本調査におけるホワイトカラーの生産性は、有効性に焦点を当てて概念づけを行なっている。具体的には、人々の業務におけるアィデア創出度(Q39)、部門間の情報交換度(Q26)、ホワイトカラーのモラール(Q25)の値が高い状態を、有効性に焦点を当てた生産性が高い状態と考えている。

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